はじめに
Ultima Online(UO)には、長い歴史と自由なプレイスタイルがあります。
ですがその自由の中にも、ルールやマナーといった線引きが存在します。
今回は、「多重起動」「自動操作」「個別操作」といったテーマで、公式の見解やプレイヤー間の認識について整理してみたいと思います。
追記(2025/8/7-12:00)
なお、今回のテーマとは別に、UO公式には「Code of Conduct (行動規範)」というものが定められています。楽しく安心して遊ぶためにも、この行動規範に沿ったプレイを心がけることが大切です。
多重起動は公式に認められている
まず前提として、UOでは複数アカウントの多重起動(いわゆるマルチクライアント)は公式に認められています。これにより、テイマーキャラと戦士キャラを同時にログインさせて使ったり、支援用キャラを隣に置いたりと、プレイの幅が広がっています。
その手順はこちらに記載していますが、多重起動はクライアントパッチ 7.0.5.0で公式に追加された公式合法機能です。当時の公式サイトが閉鎖されているのでスクショでご紹介します。

ここで「サポートされた機能ではありません」とは「この機能を使ってはいけません」という意味ではありません。これは意訳すると「正常動作を保証はしていませんよ。使い方によってはうまく動かないことがあるかもしれません。」という意味です。
自動操作は明確に違反
一方で、「マルチボクシング(Multiboxing)」と呼ばれる、自動操作や同期入力による複数キャラの同時操作は明確に規約違反とされています。
これは、1つの入力(マウスやキーボード操作)で複数のキャラクターを一括して動かす行為を指しており、サードパーティ製のプログラムなどを利用した操作が該当します。
こうした行為はUOの利用規約に違反するものであり、報告対象となります。
※この点については、UOニュースレター26(英文)に明記されています。
There still seems to be some confusion between Multiboxing and Multi-clienting . We are adding this to the support section of UO.com, but let me try to explain the difference once again. Multiboxing is illegal, this is when you use a 3rd party program to control more than one character with one input stream. If you log in 2+ clients but do not use one input stream to control all your clients that is multi-clienting and it is legal. In other words, if you are running multiple clients and are moving between each window one by one to independently control the characters you are good to go.
マルチボクシングとマルチクライアントの違いについて、まだ混乱があるようです。
この件についてはUO.comのサポートセクションにも追加予定ですが、ここでもう一度違いを説明させてください。マルチボクシングは違法です。
これは、1つの入力操作で複数のキャラクターを同時に操作するために、サードパーティ製のプログラムを使う行為を指します。一方で、2つ以上のクライアントにログインしていても、すべてのクライアントを1つの入力で操作していないのであれば、それはマルチクライアントであり、合法です。
つまり、複数のクライアントを立ち上げていて、それぞれのウィンドウを切り替えて個別に操作している場合は、問題ありません。
個別操作は違反ではない
混同しがちなのが、「同時起動=すべて違反」という誤解です。
実際には、自動操作でなければ問題はありません。
複数のアカウントを同時に起動していても、それぞれを手動で操作している限り、それ自体はルール違反ではないとされています。
つまり、複数アカウントを使っていても、自分の手で個別に操作していれば違反にはあたらないということになります。
この点については、「本人がきちんと操作している限りは問題ない」と考えてプレイしている人も多く見受けられます。もちろん、実際にどう操作しているかは本人にしか分からない部分もありますが、ルール上は「自動で動かしているかどうか」が判断の基準とされている点が重要です。
ただし、RP的な視点では…
今回のイベント(Rifted Crown:ミスタス・アンクダンジョン)に関して、興味深い議論もありました。
フェーズ1~3のような場面では、ただ突発的に湧いたボス(フェーズ2~3)を倒すだけではなく、多くのプレイヤーが下準備や門の破壊、ポータルやポータルモンスター討伐という段階的な進行を通してイベントが成立しています。
その中で、「協力の流れに十分に関わらず成果を得ているように見えるようなプレイ」について、ロールプレイ的(RP的)な観点からは好ましくないという意見もありました。
たとえルール違反ではなくても、「共闘」や「物語性」を重視するプレイヤーにとっては、プレイスタイルとして納得できないというケースもあるようです。
共存する世界のために:ルールを越えて大切なこと
UOの魅力は、言うまでもなくその圧倒的な自由度にあります。
戦うのも、商売するのも、家を建てるのも、誰かの物語を演じるのも――すべてがプレイヤーの選択に委ねられています。
ただし、その自由の中には必ず「他者の存在」があります。
どこまでがOKで、どこからがNGなのか。
運営が明確に定めている「ルール」だけでは測れない「マナー」や「空気感」が、長年のUOには根付いています。
特にイベントなど、多くのプレイヤーが協力して成り立つ場では、プレイスタイルや関わり方の違いによって、感じ方に差が出ることもあります。
もちろん、すべての人が同じ遊び方をする必要はありません。
だからこそ、互いの価値観やプレイスタイルの違いを意識しながら、お互いを思いやる気持ちが大切になってくるのではないでしょうか。小さな想像力が、多様なプレイヤーが共存できるUOの世界を支える土台になるように思います。
それぞれのUOがそれぞれの形で続いていけるように、互いを尊重しながら、これからも楽しんでいけたらと思います。


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